歌:次松大助
作詞:次松大助
作曲:次松大助
うなだれた形になった
影は濃くて 夏に吐きだされた
そのままの青さで たった産声みたいに
しおらしく固めた右手は空を切った
この雲は夏を伏せて
うなだれた僕らの熱を奪うんだ
そう言った、その危うさで
僕らは夏に吐き出された
それはどこか帰れない場所
枇杷の実がとおく垂れていた
嫌いじゃなかった君の臆病さと
転げたところで笑うしか出来ない僕に
枇杷の実がぬるく揺れてた
吐き出した種は二人に重なる
夏の大気の静けさで 君だけが空を傾げてた
「ハロー、ハロー、最後に見た景色を憶えてるかい?」
夕陽色に戸惑って 僕ら散り散りになって、あぁ
子どもじみた遊びをして僕らはいつか摩滅し合うんだ
そう言った、その危うさで
うなだれ、仰ぎ、口をあけた
この雲は夏を伏せて
しおらしい暴力で熱を奪うだろう
忘れるための思い出を
君がくれた枇杷に捧ぐ
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