歌:加藤登紀子
作詞:Barbara/訳詞:加藤登紀子
作曲:Barbara
あなたにだけは 全部つたえたいの
私の恋物語
はじめての恋はまだ十五の少女
青いひざ抱いてた
まっしろな胸に 赤いきずあとが
痛いくらい刻まれた
"愛してる"と言ったその瞬間から
私はひとりになったの
おませなその恋に終わりが来た時
家を出てさまよった
通りすぎてゆく どんな戦士たちも
声をかけず 消えたわ
さがしつづけたの 本当の愛を
私の心の中に
何度も荷造りして出かけた私を
見ていたのはあなた
あなたのもとへたどりつく道
長い道を歩きつづけた
12月の風に 身を切られても
ただ夢中で 歩いたわ
遠く長い道 終わりのない道を
どうしてもえらんだ
今夜ひざまづいて あなたに伝えるわ
ほんとうの気持ちを
時には苦しくて あなたを憎んだわ
氷りつく雪の中で
"愛する"と決めた その瞬間から
くるしみがはじまったの
いくつも冬が去り 数えきれない夜
ひとり泣いたわ
あなたの心がどうしてもみえない
それなのにあいたくて
悪魔にされわれたあなたをさがして
重いとびらおし開けた
逃げ出したくなったそのとき
あなたのほほえみがみえたの
そのほほえみのやさしさに
声を上げて泣いてしまった
あなたは今もおぼえている?
あの日の涙 おぼえてる?
あれは9月だった あなたは私を
両腕に抱いたわ
私の言葉が あなたの涙に
とけ合って光った
ボロボロになった私の荷物を
なげ出して笑ったわ
あなたを愛すると
決めたときからの長い旅は終った
いちばん大切な私の恋人
目の前のあなた
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