歌:小泉今日子
作詞:覚和歌子
作曲:Barbara
あたしは十九で 町でも噂の ちょっとした不良で
わりかし美人の 部類だったから ちやほやされたわよ
眉をひそめてる 大人を尻目に ずいぶん遊びもしたわ
人生って何て ちょろいもんだって 冷めたまなざしで
あなたがあたしを 好きといったとき 思わず笑ったわ
あんまり真面目で こちこちになって ふるえてさえいたでしょう
そんな男って 見たことなかった それであたしもふるえた
人生って何て 奇妙で素敵って 少しだけ泣いた
安いアパート 暗い部屋 景気の悪い時代だって
へらないジョーク 言い合って ふたり笑えば しあわせで
五年がたったら あたしはやめてた 煙草をまたはじめ
あなたの浮気が 七回目数え あたしも三回目
視線をそらして 会話も減ったけど どこでもそんなものでしょ
人生ってそうよ 退屈だったって 思い出しながら
さもない毎日 半年が過ぎた その日は止まない雨
聞いたこともない 病気の名前が あなたのくちびるから
あたしは壊れた 空缶みたいに 口を開けていただけ
人生って何て 意味が不明なの いなくなるの あなた
白い煙が 昇った日 空はどこまで よく晴れて
あたしは泣いた 自分でも 疑うくらい 大声で
愛だったかなんて 誰もわからない 教えてほしくない
とっくに忘れた 昔の日のこと 時々浮かぶけど
ほほ笑みが少し 混じっているなら それでいいと言うわ
人生って何て 愚かなものなの あとになってわかる
人生って何て 愚かなものなの みんなあとで気づく
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