歌:鏡五郎
作詞:もず唱平
作曲:船村徹
銭が仇というたかて
無いもん取れんぞ そやないか
逆さにしたかて鼻血も出ない
スッテンテンの空っ穴(からっけつ)
天井知らずの甲斐性なし
日本一じゃ 惚れてみろ
「安治川の渡しは只やけど三途の川は六文いる。 何とか只にならんかいな。
身軽うして行きたいもんや。 閻魔さんに掛け合わなあかんと
うちの親父がよう云うとった。」
我がと我が身に鞭打って
地べたを這(ほ)うても 起き上がる
とことんやる気の姿をみたら
女(おなご)はみんな靡(なび)くやろ
見上げたもんやで 我ながら
日本一じゃ 惚れてみろ
「天満の天神さんの気持ちが分かる。 後からじんわり値打が出てくるお人や。そう云や、坂田三吉はんも一緒とちゃうか?浪花の地には後から偉うなる人が
出ると うちのお母はんがよう云うとったわ。」
お先まっ暗 夢がない
希望が持てんと阿呆いうな
闇夜でありゃこそ見上げる空に
幾千万の星が出る
とことん我慢の堪え性(こらえしょう)
日本一じゃ 惚れてみろ
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