歌：来生たかお
作詞：来生えつこ
作曲：来生たかお
開襟のシャツの胸元から 両切り煙草を
男は無造作に取り出し くわえながら行く
真昼の草の匂い強く むせて
公園のボートには 昔の面影見えなくて
恋人は語らうが 浮かんだ姿は紙コップ
夢 紙一重 もうギリギリのイリュージョン
せつなさを 漕いで行くよ
トーキョーの空の青 平たく奥行き失くしてる
色合いはポリバケツ それでも口には出さないよ
夢 髪一重 愛ギリギリのイリュージョン
せつなさも 汲んでいくよ
やさしさ色は せめて胸の中
君のためにだけ塗りこめた 世界さ
小さい頃の 植物図鑑を
君なら見せられるきっと 自然に
むかしばなし 男のリュックサック
眠る蝶の羽もよう はかなげで
見とれている 映像はカーキ色に
やるせなさを 男は背負うけれど
君だけは さりげなく歌を唄う
あの日空の青さまで よみがえるように
SFの未来が来ても
さりげなく 歌を唄う
開襟のシャツの男の影 振り向くといない
時間のよじれたすれ違い 植物図鑑を
開くと も一度会えそうな 真昼
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