歌:市川由紀乃
作詞:木下龍太郎
作曲:岡千秋
琵琶湖のほとり 妻として
暮らした月日 幻か
お市の春は 儚くて
炎の中の 小谷(おだに)城
憂き世のこれが 習いでも
辛い 辛いものです 女とは
「兄上様 お市を不幸にするのなら
なぜ浅井家へ嫁がせたのじゃ。この世の
鬼とは信長殿! 兄上様のことじゃ。」
血肉を分けた 兄妹(きょうだい)も
王手をかける 捨て駒か
天下のための 戦いは
いつでも弱い 者が泣く
誰にも明日(あす)は 来るけれど
何が 何があります 女には
「茶々 お初 お江(こう) そなた達はどこ
までも生き延びよ。母は勝家殿と今度
こそこの城と共に燃え尽きるのじゃ。」
この掌(て)の中の やすらぎを
なぜなぜ奪う 二度までも
お市の夢は 夢の夢
程なく落ちる 北の庄
運命(さだめ)のままに 流される
笹の 笹の舟です 女とは
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