歌:金田たつえ
作詞:髙橋直人
作曲:山本優
茶碗で濁酒(どぶろく) 呑みながら
背中屈めて 薪を焼(く)べ
父は黙って 火を見てた
揺らめく囲炉裏の 火を見てた
焼けた梁から 吊るされた
自在鉤(かぎ)には 黒光り
南部鉄瓶 湯気を吐く
昔 囲炉裏の回りに 人が居た
爺ちゃん婆ちゃん 元気な父と母
昔 囲炉裏の回りに 人が居た
貧しいながらも 肩寄せ暮らしてた
そこには家族の 温もりがあった
歪んだ板戸の 隙間から
風がこっそり 忍び込み
寒さ残して 吹き抜ける
火の無い囲炉裏を 吹き抜ける
横座に座って 目を閉じりゃ
父の姿が また浮かぶ
ここで人生 思ったか
昔 囲炉裏の回りに 人が居た
兄弟六人 それから猫たちも
昔 囲炉裏の回りに 人が居た
行商おばさん 富山の薬売り
そこには心の 触れ合いがあった
昔 囲炉裏の回りに 人が居た
爺ちゃん婆ちゃん 元気な父と母
昔 囲炉裏の回りに 人が居た
貧しいながらも 肩寄せ暮らしてた
そこには家族の 温もりがあった
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