歌:椿屋四重奏
作詞:中田裕二
作曲:中田裕二
朱く錆びた夕暮れ時に 胸の中身解ひて綴る
望み失望の相宿に 今宵も寝泊まり予の日毎
破れ被る明日に告げる だうか我を天道の傍へ
屈む木陰の懐に 腰を据へれば霧を吐く
無下な青きに 竦みへばる
たまらず爪先へ 目をくれる
然しながら 掠めたは
嗚呼 程無く 捲り上ぐ戸張に
嗚呼 程無く 巡り出す予感を
散らさぬやうに 手元へ隠す
術無き日毎に 身構へる
疚しさを 連れたまゝに季節を跨ぐ そのこゝろ
嗚呼 程無く 染まりゆく御空に
嗚呼 程無く 照らさせる鼻先
嗚呼 程無く 捲り上ぐ戸張に
嗚呼 程無く 巡り出す予感を
散らさぬやうに 手元へ隠す
術無き日毎に 身構へる
風は止んだ
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