歌:藍坊主
作詞:佐々木健太
作曲:佐々木健太
あれだけ嫌だった暗闇が、今ではこんなに近くに感じる
本当に醜い物なんて、本当にあったのだろうか。
汚く映るすべてにも、美しい理由が潜んでいる、
そのわけを少し知って、複雑な愛に出会った。
僕は君のためなら、神様さえいじめてしまうだろう、
僕は君のためなら、いくつでも嘘をつくだろう。
僕の父や母が、そうしてきたように、
この世界の醜さを、この手で隠してしまうだろう。
いつか君は気づくだろう、この手のひらの向こう側に、
その時は世界じゃなくて、隠した僕を憎んでほしい。
つないだ手と手を離さぬように、僕にただできること、
君がまた強く生きれるよう、指差そう、歪んだこの背中を。
僕は何度も歌ったよ、世界が狂っていることを、
けど本当に大事だったのは、なぜそうなってしまうのかっていうこと。
醜い物を進んで作り出せるほど、僕たち人間は、強くはないだろう。
間違いも、汚さも、しょうがなく生まれ続けてる、
愛が美しいだけで、どうだろう、こんなに美しく見えるだろうか。
つながる手と手が、生み出すもの、温かい血の奥から、
どうしようもなくあふれてくる、美しい醜いを押しのけて。
顔を出した君の芽は、やがて萌える緑に変わり、
風を受けて、新しい命をつなぐ、僕はその時まで、
つないだ手と手を離さぬように、笑える人でありたい、
君の足が止まらないよう、生きる喜びをしめして。
つないだ手と手が辿る場所を、僕は夢見ている、
こんなにあたたかい涙に、もう一度、この世界を、信じてみようと思った。
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