作詞:宝野 アリカ
作曲:片倉 三起也
千もの風吹く胸を
抱えて参られた
お労しいあなたの望み
何でも叶えましょう
Alf Layla wa Layla
夜伽の語り
小夜啼きの喘ぎ 奇態の裸体
その膚に纏わん 触れる吐息は繻子
口脣は緋の天鵞絨 わが名は“恋"
心も躯も蕩かす私に
溺れきらぬ者はない
命の炎は快楽に燃すもの
甘露に痺れてああ恍惚と
その精尽き果てるまで
それでも優れぬお顔
胸中(こころ)の洞窟
届かぬ苦痛の疼き
塞いで進ぜましょう
Iftah Ya Simsim
呪文を唱え 開けよ扉 輝く帳
畏れずに踏み出す 爪先には珊瑚
横たわる褥は翡翠 わが名は“富"
金銀財宝目映い私に
目が眩まぬ者はない
王者も額づくこの綺羅めきは
この世の何よりああ美しや
金で奪えぬ物はなし
Alf Layla wa Layla
まだ晴れぬならば
抱かれるがいいだろう 禁断の腕
眼蓋閉じ見つめよ 黒馬の鬣
降り立つ漆黒の翼 わが名は“闇"
すべてを抱き取る私の深さに
抗える者などない
虚無へと注げば愛の美酒となり
蒼冷めた頬に薔薇の血が差す
ABRACADABRA
私はいつでも あなたに寄り添った影
夢など魔となる悪さえ美となる
この世の懈怠を犯すものなり
さあさ魂をこちらに
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