作詞:山田おろち
作曲:YET11(PULSNOTES)
きのう見た夢 あしたの日記に書いて
わたしサカサマ 罪と罰も罰と罪
ルララ……素敵でしょ?
たしかなきのう 崩れ 流れ 糸を引き
とろけたあすも ほらね グズズ崩れ落ちる
ルラ……踊りましょ?
きばの無いけもの くらいそらのした
裁きを祈れ
いま こそ ヒカリヨ アレカシ
けど それは なにも照らせない
無意味な ニセモノのひかりで
ひざまづき 泣いて 血を吐くの オネガイ
赦してよ……
ふるえるノドを 締めて優しくころして。
錆びたハサミで おなか開いてさがして。
こたえ……見つかった?
カラの水槽 つもった 時間の塵に
なにを埋めよう たとえば わたしなんかどう……?
ほら にあうでしょ?
羽の無い猫よ くらいそらのなか
すべてを裁け
きら めく 眼で わたしを焼け
けど それは なにも裁けない
無邪気な イツワリのひかりで
星か月 割れた電球 ガラスだま
助けてよ……
(以下、語り)
もちろん、これはたとえばなしです。
たとえばむかし、あるところにお城がありました。
なに不自由なく育ったお姫様は幸せであることに飽き、
実験と称しては塔の上から袋詰めの猫を落とし、
その自由落下のなかに生命の意味を見出していたのでした。
もちろん、これはたとえばなしです。
けれども
落とせば落とすほど
お姫様はわからなくなってしまったのです。
「人生って、わからないなあ!」
お姫様は家来に命じて、自分と似た年恰好の12人の娘をさらい、
自分と同じ服を着せ、自分と同じ化粧をさせ、窓からおとしました。
12人目を落とし終えたあと、お姫様は
「人生って、わからないなあ!」
と言いました。
そしてお姫様は一生幸せに暮らしましたとさ。
もちろん、これはたとえばなしです。
けれどもたとえばそれが人生というものなら、
私は……私は……私は……
塔から落ちた12人の娘みたいに地面に深く埋まって、
化石みたいにきれいな宝石になりたい。
島村卯月(大橋彩香),最上静香(田所あずさ),月岡恋鐘(礒部花凜),高海千歌(伊波杏樹),上原歩夢(大西亜玖璃),澁谷かのん(伊達さゆり),日野下花帆(楡井希実)
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