歌:日食なつこ
作詞:日食なつこ
作曲:日食なつこ
毎晩頭を垂れては よろずの神に乞い願っている
今宵でこんな苦しみは どうか終わらせてはくれまいかと
さりとて僕の徳が足らんか はたまた贄のひとつも欲しいか
毎晩頭を垂れても どこの神の救いもご加護もねぇんだ
人間切羽詰まればそう、いとも容易く踏み外せるのさ
限界を超えてしまえばもう、堰を切って溢るる凶暴な性
猥雑な人の皮を脱ぎ捨て 離脱していく罪悪を得る
今宵の僕などいい事例 御覧じろ世紀の転落劇
こんな状況わかってくんない神様なんか用はない
僕の絶望を超える絶望で いっそ全部飲み干してくれ
行き場のない吐き出せない言葉は鱗まとって大地を削って
見通せない決められない未来はとぐろを巻いて暗雲と化す
満たされないまだ足りない熱が火照り火照って火を吹いて
いよいよ夜刀神と化し夜空を割り出でる
人間やめてしまってさ 人でなしと呼ばれているんだが
あまりに僕の怨みつらみ 黒くギラついて世の目を引くようだ
気づけば僕を遠巻きに囲む 群衆の目には羨望の影
誘い込むように伸ばす手は 鎌首もたげた蛇のようだ
癒すだけ与えるだけの神様なんか用はない
あらゆる絶望を超える絶望 ひと思いに飲み干してくれ
行き場のない吐き出せない僕らでぐるり廻って轍を成して
見通せない決められない未来が蛇腹になって海を分つ
満たされないまだ足りない欲が積もり積もって天を突いて
黒い夜刀神を模し夜空を這い回る
行き場のない吐き出せない言葉は鱗まとって大地を削って
見通せない決められない未来はとぐろを巻いて暗雲と化す
満たされないまだ足りない熱が火照り火照って火を吹いて
いよいよ夜刀神と化し夜空を割り出でる
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