歌:大原櫻子
作詞:蒼山幸子
作曲:小名川高弘
片道だけの切符でも
いいと思えたあの日々が
今ひどく遠い夢のように
午後の雨に沈んでゆく
きっと 運命のひとだと
胸が 躍った恋だった
いつか 身勝手なあなたの孤独も
時間のやさしさに溶けると
信じたけど
いつまでも開かないドアがまだあるのね
ふたりでいるとひとりきりになるの
少しずつ萎れてゆく愛を
息を止めて今はただ 眺めるだけ
バーボンソーダを傾けて
あなたはまた言葉を飲む
あんなに好きだった 横顔が
他人に見える
そっと 用意してた正論を
ひとつひとつ 並べるの
こんなにも薄情なわたしがいたことも
きっとあなたは知らないままでしょう
悲しいほど強くなってきたの
ふたりだけの砂の城を 守りたくて
窓の外の雨は泣き止んで
青空だけがきれいね
いつまでも開かないドアの向こうにいる
あなたに会えるその日を待ってたの
だけどもう 夢の見方さえも
思い出せないほど遠くへきたの
さようなら わたしのだめなひと
今より素敵な場所へ
もっと確かな明日へ 先にゆくわ
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