作詞:仰木日向
作曲:伊藤翼
汗ばむ浴衣にざわめく
五穀豊穣 祭の音色
童しと翁のならぶ影は
下駄のころころと
明くれば 祭は片付く
さも「宴はたけなわ」との声
いそがぬ童の よもやまさか
大人びせむとは
いつのまにやら風は
無情 幾度の春こえて
忘れかけた祭歌
否 遊び名手の手前
十八番 いま御覧じろ
鳴らせ 鳴らせ 轟りゃんせ
花火が上がればなんやらへい
此れぞ夢を語る夜咲太鼓
囃す音頭は輝や!
たまや かぎや 競いやんせ
恋も夢も宝島
努々 老いぼれまいぞ
纏う背中 ほら ドンカラ
ドンカラドンカラ 鳴らせ
おやおや こちらは強面
まさに職人気質の結び
星の子あやせぬ恵比須顔は
今日も夢を見ぬ
たくらみ 越後屋は笑う
弾く算盤の「ねがいましては」
商う銭も夢のひとつか
こちらも微笑む
夜に響くは花火
刹那 ひらき消えてゆく花
風に流る残り香は
打て 空に響く和太鼓
乱れ打つ星の歌
踊れ 踊れ 踊りゃんせ
同じ阿呆なればなんやらへい
しばりこむハチマキ 商売繁盛
老いも若きも輝や!
笑え 笑え 泣きやんせ
これぞ夢の舞台裏
まだまだ打ち上げ太鼓 響く
響く空 ドンカラ
ドンカラドンカラ 鳴らせ
春の終わりはまるで
"夢の終わり"などまことしやか
いくつの春を経ても夢は見れぬ
産声上げて登る
花火の尾は金の龍か
見上げる皆々
瞳とじることなく 夢を見る
さて 祭仕上げの太鼓
ひらく大詰めの花
鳴らせ 鳴らせ 轟りゃんせ
若勢が揃うたらなんやらへい
誰ぞ夢を語る 夜咲太鼓
鳴らす音頭は輝や!
たまや かぎや 競いやんせ
恋も夢も宝島
努々 老いぼれまいぞ
纏う背中 ほら ドンカラ
ドンカラドンカラ 鳴らせ
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