歌:大西亜玖璃
作詞:磯谷佳江
作曲:小野貴光
遠いざわめきとぬるい風
黙って歩幅合わせ 君と歩く
慣れない浴衣の足よりも
胸がひどくせつなく 痛かった
「好き」と言葉にできないままで
見上げた夜空に咲いた夢花火
両片想いと冷やかされて
お互いたぶん わかってたけど
それでも踏み越える勇気はなくて
友達の顔して 夏がこぼれる音 聴いてたんだ
ふいに一度だけ触れた指
あのとき君は何か言ってたかな
記憶のノイズが邪魔をする
だけど走った熱さ 憶えてる
いつかは終わる時間の中で
願いを照らして揺れた夢花火
曖昧でいい このままずっと
君の近くで笑ってたくて
変わってしまうこと 恐れていたの
滲んでく光に 涙こぼれぬよう目を凝らした
時が流れて今 またこうして夏が巡るたびに
不器用に澄んでた特別な空気が
幼い感情が 胸を揺り動かす
「大好きだったよ」 そっとつぶやく
今年も夜空に咲いた夢花火
両片想いと冷やかされた
二人はもう 思い出の中
危うさも 脆さも いとおしいまま
宝物みたいに 胸の深い場所で光ってるよ
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