BKK to NRT
アルバムの構成的には、2006年10月18日発売のデビューミニアルバム「Neko Jump」から5曲、2007年10月10日発売の2ndミニアルバム「Joob Joob(ジュブジュブ)」から5曲の計10曲に加え、それらの楽曲を音源として使用した日本人DJの手によるリミックスナンバーをボーナストラックとして収録。
じつは、タイではCDを延々と追加製造し続けるという風習が存在せず、ある一定期間における生産、販売が終了するとそのCDは事実上の廃盤となってしまうため、タイ盤の「Neko Jump」と「Joob Joob」はタイ本国でもすでに入手不可能。最近Neko Jumpのファンになったという人たちのあいだでは、そのどれもが喉から手が出るほど欲されている「レア音源」であり、今回のアーリーベスト盤のリリースはそうしたファンたちへの一種の「救済処置」ともなるはずだ。
日本では「Poo」「Chuai mad noi」という飛び抜けたポップチューンのみが先行して紹介されたが、アーリーベスト盤内にはしっとりと歌い上げるバラードナンバーも複数収録されている。それらを聴けば、Neko Jumpが単にカワイイだけのアイドルではなく、優れた歌唱力と類い希なる表現力を併せ持つ実力派ツインズ ユニットである事実に驚くこと必至である。
なお、タイでの3rdアルバム『Lady Ready !』(2008年10月14日発売)からNeko Jump の所属レーベルがRS内の「KAMIKAZE」へ移行したため、以降は楽曲や衣装、メイクなどの雰囲気が少なからず路線変更されている。つまりは今回企画されたアーリーベスト盤は名実共に、タイ本国におけるNeko Jumpのふたりにとっての「初期集大成」盤と言うことができるだろう。
〈収録曲〉
- Poo
- Sa Rang Hae Yo
- My Gallery
- Chuai Mad noi
- Khao Cha Ngao Mai
- Kuen Kuen
- Puan Naa Jo
- Khao Ja Pai Jeep
- Ideska
- Joob Joob
- Poo (リミックス・バージョン) (ボーナストラック)
- Chuai mad noi (リミックス・バージョン) (ボーナストラック)