on the border(通常盤)
1992年創設。今や日本に現存する唯一(?)の非感謝系音楽実演家として知られる、X-RATEDノワール歌謡ファンクバンド。日本の知の巨人、故・吉本隆明氏をして「この人はうますぎるほどの物語詩の作り手だ」と言わしめたストーリーテリングと、小学生の替え歌レベルのメロディライン、幾多のヒット曲のバッキングをバイショー(ショウバイ)でこなしてきた高演奏力が織りなす敬虔なる不謹慎。 アンチエコな編成はヴォーカル、ドラムス、キーボード、ギターもコーラスもパーカッションも2人ずつ。後はベースにホーン隊にと、数えるのも面倒な計13人。
批評家・町山智浩氏、直木賞作家・道尾秀介氏、脚本家・宮藤官九郎氏、ほか識者大絶賛。メディア総スカン!
「夜にまぎれたあなたの嘘を、面影ラッキーホールは知っている」
作家 中村うさぎ
「おもしろいことは、ふざけてやっちゃいけないんです。 ばかばかしいことはまじめにやらないと、ひとつもおもしろくないんです」と、湯田温泉女将劇場の宮川高美・大女将は教えてくれた。
写真家 / 編集者 都築響一
「面影ラッキーホールは日本の大衆音楽史にあって、あきれたぼういずやトニー谷、森進一や青江三奈、ぴんから兄弟と殿様キングス、三上寛や友部正人、友川かずきや中島みゆき、ソー・バッド・レビューやビブラトーンズ(ビブラストーン)、そしてなによりJAGATARA、そうした先進がやりえなかったことを、あえて引き継いでいる歌謡ファンク集団である。人によっては安田明とビートフォークに近しいソウルと演歌の結合の妙を感得するであろう。しかしそれはバンドの一面である。面影ラッキーホールは米沢嘉博の大著『戦後エロ漫画史』を紐解くものであり、赤松啓介を音楽で読み継ぐ者である彼らは、ふざけるな、というかわりに、よいしょっ、というでもやるんだよの人々である。
湯浅学 (幻の名盤解放同盟 / 湯浅湾)
『面影ラッキーホール誕生20周年記念 ハタチの値打ちもない・成人式ツアー』
8月19日 東京 渋谷WWW
8月26日 大阪 心斎橋ジャニス
〈収録曲〉
- コモエスタNTR
- おかあさんといっしょう
- 制服で待っていて
- くちにだしてね
- ベジタルぶる~す
- wet
- 北関東の訛りも消えて
- 四つん這いスウィーツ
- レス春秋