新世界
高鈴は過去様々、オリジナリティ高い楽曲を発表してきた。その中でも今回のコンセプト、世界観は郡を抜いていると言えるだろう。クラシックとポップスの融合は難しいとされてきた中、見事にそれを独特の世界観で表現した。また大半を自らがレコーディングしたサウンドは高鈴が今最も出したい音としてリスナーにストレートに届く作品に仕上がっている。タイトル曲「新世界」のミュージックビデオがその世界観を見事に再現している。収録曲「ただひたすらに」では、ライブさながら歌とギターの同録でより言葉の強さ儚さを見事に表現しているのも今や珍しい手法となってしまったが、もはや高鈴サウンドの醍醐味とも言える。高鈴とオーケストラ、新しいサウンド世界への挑戦、まさに“新世界"。ジャンルのくくりのつかない高鈴サウンドが存分に詰まった一枚となった。
〈収録曲〉
- intro~夜明け
- 新世界
- 古い靴に染み付いた子守唄
- 紫陽花日和
- 白と黒のパレード
- ただひたすらに
- outro~そしてまた