歌:ゆず
作詞:北川悠仁
作曲:北川悠仁
庭先で水を撒く その背中は気付けば小さく
時の流れに残された あの日の面影は遠く
幼い頃の記憶 辿れば行かないでと
しがみついては確かめた「僕より大事な物があるの?」
自分の信じた道を歩いてゆく
強く生きる背中 振り返らなかった
あなたを呼ぶ声 届かずに消えて
僕は 孤独を知った
赤い髪をつかまれて 出て行けと怒鳴られれば
俺だって好きでこの家に 生まれて来た訳じゃないと
明日が見えなくて 全てが空虚に想えた
夢なんか描けない自分でさえも 誰かのせいにしていた
愛が分からずに心を閉ざして
信じる事怖くて ごまかしてばかりいた
言葉に出来ない想いが溢れて
僕は 歌を唄った
出逢いや別れ重ね 気付けば大人になって
今大きな人生の 分岐点に立っている
分からなかった想い 今なら分かる気がするんだ
あなたがどれほど 重い荷物を背負って歩いてきたのか
蘇るのはあの日の子守唄
優しかった背中 聴こえてきた唄声
夕焼けに映る 二つの影法師
一つに重なっていた
時は流れ…
相変わらずうまく伝えられないまま
こうして唄にしか出来ないけれど
あなたと歩んだこの道を僕は
今 誇りに想う
庭先で水を撒く その背中にそっと語りかける
あなたの元に産まれてこれて
心から 「ありがとう」
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