歌:馬場俊英
作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英
信号待ちで ぼんやり街を眺めていたんだ
この辺は工事中で この頃はいつも渋滞
カーラジオから 偶然 懐かしいあのメロディ
耳を澄ましているのは 二十年後の僕さ
あの頃 この道を 君と歩いていた
君を思い出して 君を忘れていたことに気づいた
いつまでも忘れないって あんなに泣いたのに
アイスクリーム・パーラー、ファミリー・レストラン、あの夏の匂い
なんだかわからなくて うまく言えなかったこと
あの頃 この道を ふたり 歩いていた
せめて 十年 時が戻せるのなら 君に言える言葉があるよ
どれだけこの道を引き返したら 君に辿り着けるのだろう
確かめるすべなど 今はどこにもないけど
夕暮れの街に 今、明かりが灯り
何もかもを優しく包む 一瞬のトワイライト
悲しいっていうのじゃないけど 街の灯が揺れている
ふたりではしゃいだ後の 夜更けの部屋で
フトンにくるまって 窓を眺めながら話した
お互いの家族のことや それぞれの将来のことや それからのこと
小さな光を ふたり 見つめていた
もしも 十年 時を戻せるのなら 同じ道を選ぶだろうか
どれだけこの唄を巻き戻したら 何か聴こえてくるだろうか
大人になったって 何ひとつわからないよ
君がいなくても やってこれた
君と一緒じゃなくても 楽しいことに出会えた
君じゃない人を好きになって
君じゃない人と 今を こうして生きてる
選べなかった道 どこに続いていた
もしも 十年先の僕に会えたら ひとつ教えて欲しいのさ
その場所に辿り着く道は 本当に ここで これでいいのだろうか
確かめるすべなど どこにも見つからないよ
夕暮れの街に 今、明かりが灯り
何もかもを優しく包む 一瞬のトワイライト
僕らの時代は 今も動いている
誰かに言うのじゃないけど 明日に手を伸ばしてる
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