歌:あんべ光俊
作詞:安部 光俊
作曲:安部 光俊
打ちのめされた夜は
涙さえ敵だった
ドシャ降りの雨の中を
行くあてもなかった
誓っていた筈さ
胸に深く刻まれた
遠い日の裏切りの傷跡
人を信じず 弱さを憎み 愛を笑う
若さを呪い 戯れに酔い 孤独を知らず
そうさ そいつが俺の確かな相棒だった
女にうなされるまでは
そうさ あの晩もひどい雨だった
ハネた店のドアの前で
酔いつぶれていたお前
俺と同じ眼をしていた
ふられちまったのさ あたい
東京っていう「街」にさ
アパートの階段をもつれてのぼったよ
こわれたベッドの上で薄い毛布をかぶり
凍えた体よせ合いながら雨音聞いていた
沈黙の糸がちぎれる頃に
お前が手を差し伸ばしてくれたんだ
お前が消えた夜 冬町も浮かれて
全て水に流れそうなんて
ドンチャン騒ぎさ
だけど消せない心のしみが
酒を苦くする
お前を責めはしねえよ
何かが心の奥で爆発しそう
若さが痛い やり場がない 時間がない
言葉をもたない狼のように
声の声の限りに吠えてみたい
何故!何故!何故なんだ!
いつもいつも俺はこうなんだ!
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