歌:クミコ
作詞:松本隆
作曲:鈴木博文
巴里の屋根裏 鎧戸あけて
エッフェルの灯が点るのを見た
煙突たちは無数のマスト
都市は巨大な客船になる
病んだ詩人は最後の息で
君の裸がみたいなんてさ
いいよ月夜に肌のキャンパス
言葉の絵の具飛び散らせなよ
娼婦のくせに無料奉仕の
愛なんて笑っちゃうよね
あんたの書いた原稿の束
売ったって二束三文
子猫みたいにちっちゃくなって
皮膚はしおれた風船みたい
人の命はみんな借り物
神様に手にいつか返すの
ごらんよ雪が蛍のように
音も立てずに舞い降りてくる
生きてる間 拒否し続けた
世界にあんた抱かれているよ
娼婦のくせに無料奉仕の
愛なんて笑っちゃうよね
だけど心は液体だから
瞳から熱くあふれる
娼婦のくせに無料奉仕の
愛なんて笑っちゃうよね
冷たい蝋のような身体を
夜明けまで抱いててあげる
ヴェルレーヌって墓に刻むよ
石代はつけといたげる
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