四星球 ラジオネーム いつかのキミ 歌詞

歌：四星球

作詞：北島康雄

作曲：四星球

この番組はみなさまからのお便りで成り立っています
電波に乗せて届けてみませんか　いつかのあなたへ

1988年　昭和の終わり頃　父の車　カーラジオから
ノイズまじりの『みんなのうた』
助手席では幼稚園で覚えてきたみんなの歌をハナタレがハナウタ
勝負好きで負けず嫌いの5才　夢は先週と変わらず本屋さんと仮面ノリダー
趣味はお昼寝　特技はなぞなぞ
“パンはパンでも食べられないパン”を
分からないフリしてくれた後部座席の兄
宝物はしまわずに常に持ち歩いている君　聞こえてるかい？
ラジオネームいつかのキミさんからのメッセージ
たくさん覚えておいてくれ　失くさないでくれよ　今見てるその世界を

僕は僕のままで　君は君のままで　今は今のままわがままで
このまま終われるかって思った時が始まりさ

1998年　華やかなヒットチャートにノイズまじりの15歳
母自慢　夜食のチャーハン掻き込み　駆け込み受験勉強
深夜のラジオ『陽はまたのぼりくりかえす』
21世紀はあなたたちにかかっていますと言われても
夢を語ることすら恥ずかしく　いつもふざけてばかりの君
聞いてるか？　起きてるか？
ラジオネームいつかのキミさんからのメッセージ
好きな歌をライブ盤のメロディーで歌ってしまうように
好きすぎると間違っているように見えるもの
でも気にせずに　好きなように歌いなさい
曲のリクエスト　君に知ってもらいたいバンド
♪四星球/おセンチセンチメートル

どうしようもないこの感情をセンチメンタルって言うんだな
行きすぎたら涙に変わっちゃう　これがセンチメンタルか
波打って上手に計れないや　センチメンタルのセンチメートル

2008年　98円のエリンギのパックのように2人寄り添い
生まれたての歌を聴いていたアパートセピア
ラジオから流れるにはふざけた歌声　これじゃただのノイズ
パンはパンでも賞味期限切れのパン
コンビニバイトのバンドマンからもらいながら
夢の期限もムシってた25歳
朝も昼も夜もなかった君　聞いてくれ
ラジオネームいつかのキミさんからのメッセージ
大丈夫だよ　そもそも期限などない　得意のなぞなぞ勝負しようか
形はないけど色はあるものってなーんだ？はい、タイムオーバー
答えは“音色”　恥ずかしいだろ　言ってても恥ずかしい
でも形がないからどこまでも届くんだ
セピアに色を塗ろう

僕は僕のままで　君は君のままで　今は今のままわがままで
このまま終われるかって思った時が始まりさ

気がつけば　フラワーカンパニーズが
『深夜高速』を作ったときと同じ年齢になっていた

2018年　平成の終わり頃　カーラジオ　明日の予報は晴れ
パート全てが打楽器のようなバンド　かたまりになって
胸を叩いて　笑い声を奏でる
そんな曲を35歳の自分にリクエストしている
ノイズはきっと　タイムスリップする映画によくある　それなのだろう
10年後　20年後の僕　聞いてくれてますよねえ
今日はどの町にいますか？みんな元気ですか？腰は大丈夫ですか？
質問ばかりですいません
教えてください　夢についてよく見るのですが
なぜ夢の中ではブレーキが効かないんですかって
あーまたふざけてしまった

僕は君のままで　君は僕のままで　今は今のままわがままで
ノイズまじり途切れそうでも　途切れずに彼方へ
この番組はみなさまからのお便りで成り立っています
電波に乗せて届けてみませんか　いつかのあなたへ
僕はまだ　ハナタレ