作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
「今会いたいな。嫌なことあったから」
そう言って僕は真夜中 君を起こした
寒い夜だった ため息は白くなった
カップに注いだコーヒーは憂いを映した
例えば 何十年か後に偉くなれたなら
そしたら これでよかったと笑えるんだろうか?
例えば 明日僕が会社を休んだなら
そしたら 「代わりはいるさ」と笑い出すのか?
嫌なこと全部飲み干して
その場をただただやり過ごして
カップの底見つめ
ふがいなさのシロップを落として
とにかく全部飲み干して
いつかは全部吐き出して
それで笑って、歌っていられたらな
朝が嫌になった テレビも嫌になった
いつも時間に数字に 追われる毎日
不思議に思った 君は平気なんだろうか?
笑顔の裏に隠した 言葉はなんだ?
例えば 何十年か後に偉くなれたなら
そしたら 僕もあんな風に威張りだすんだろうか?
例えば 君が明日どこかへ逃げ出したなら
そしたら 「誰でもいいさ」と笑い出すのか?
嫌なこと全部飲み干して
その場をただただやり過ごして
すっかり甘くなって
苦さも感じなくなってしまったな
まだまだ全部飲み干して
いつかは全部吐き出して
それで笑って、歌っていられたらな
間違えたから謝るんだ それくらい簡単ならば
笑って明日を待てるのに まだ
「出来ないから」と攻められてほら
このカップのふちで僕は
今も飛び込む時をそっと待っている
堪えて堪えて高いところから吐き出す時を
嫌なこと全部飲み干して
その場をただただやり過ごして
カップの底見つめ
ふがいなさのシロップを落として
とにかく全部飲み干して
いつかは全部吐き出して
それで笑って歌っていられたらな
ミドルテンポのポップスに、働く日々の不安や踏ん張りを重ねた等身大の一曲です。2016年6月15日発売のミニアルバム『MAN IN THE MIRROR』に収録され、同年にミュージックビデオが公開されました。新社会人へのエールとしても語られる楽曲で、くじけそうな心にそっと寄り添います。
十月、ようやく秋の空気に。
夜風や夕焼け、読書や小さな遠回り。そんな「はじまりの秋」に似合うポップスを、新旧織り交ぜて選びました。季節のうたとして自然に響く10曲です。
Official髭男dismは2012年結成のバンドです。2018年にシングル「ノーダウト」でメジャーデビューし、洗練されたポップスとロックを軸に幅広い層から支持を集めます。代表曲に「Pretender」「ミックスナッツ」「Subtitle」などがあります。
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