作詞:渡井翔汰
作曲:渡井翔汰
眺めていた 国道沿いを行き交う人々の群れ
「日が沈んだら自然と泣いてたんだ」
寂しがり少年は笑う
誰かの声が鳴る方へ
空を仰いで 息を継いだ
それはまるで水槽を眺めるようで
水面に散りばめられた 餌を探す
誰もが皆 呼吸を求め泳いだ
次第に高鳴る鼓動
いずれ誰かが水面に顔を出すだろう
誰かの背に足を乗せ
て
底から名前を呼ぶ声
懐かしくて温もりのある声
それはいつか僕が落としたもので
あぁ なんだったっけ
たとえ呼吸ができずとも
水を裂いて君の元へ行こう
僕はきっと水面に立つさ
君の手をぎゅっと握りしめて
悲しみはやがて深さを増して
そこで僕ら産声をあげた
流した涙は降雪の様に
降り積もって景色を変えた
いつしか僕らそれを水槽と呼ぶことにした
生きるってことはつまりそう
悲しみの上に立って笑うようなものだろう
あの少年が笑ったように
生きてみせろよ
たとえ呼吸ができずとも
水を裂いて君の元へ行こう
僕らきっと水槽の外へ
君の手をぎゅっと握りしめて
呼吸ができずとも 水槽の外へ
眺めていた 国道沿いを行き交う人々の群れ
目を擦った手が少し濡れていたこと
寂しがり少年は笑う
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