秋の童謡｜親子で歌いたい定番10曲

秋の童謡で季節を感じる

空気が澄んで、木々が色づく季節です。親子で口ずさみたくなる定番の秋の童謡を厳選し、教科書や番組で親しまれてきた背景にも触れながらご紹介します。

お月見や遠足、地域の行事など、園や学校・家庭のシーンに合わせて選びやすい10曲です。

童謡・唱歌「紅葉」

明治期の『尋常小学唱歌』に掲載された名曲です。秋の山の彩りを描き、日本の秋景色を象徴する存在として長く歌い継がれています。

紅葉シーズンの散歩や遠足にぴったりで、低学年でも歌いやすい旋律が親子の合唱にも向いています。

童謡「赤とんぼ」

三木露風の詩に、1920年代に山田耕筰が曲を付けた作品です。夕暮れの情景と郷愁が重なる、日本の抒情を代表する童謡として知られます。

夕方の帰り道や行事の締めに歌うと、静かな余韻で心を落ち着かせてくれます。

童謡「ちいさい秋みつけた」

1950年代にNHK番組をきっかけに広まり、のちに教科書にもたびたび採用されてきた定番曲です。身近な季節の気配に気づく視点が魅力です。

教室や家庭で「秋探し」の導入にも最適で、観察や作文活動と相性が良い一曲です。

童謡・唱歌「どんぐりころころ」

大正期の唱歌として普及し、戦後の教科書掲載を機に全国に広まりました。物語性があり、子どもたちが情景を思い浮かべやすい歌です。

どんぐりや木の実拾いの活動と合わせると盛り上がり、リズム遊びにも向いています。

童謡「まつぼっくり」

昭和戦前期に児童の詩に教師が曲を付けて生まれたとされる小品です。短い歌詞と繰り返しで、幼児でも覚えやすい構成になっています。

公園遊びや制作（工作）と組み合わせやすく、保育・低学年の導入曲として重宝します。

童謡「里の秋」

戦後まもなく発表され、静かな里の暮らしと家族への思いを描いた作品です。録音リリースを経て広く親しまれ、教科書や唱歌集にも定着しました。

お月見や秋の夜の読み聞かせタイムに合い、穏やかな時間を作ってくれます。

童謡・唱歌「虫のこえ」

明治期の文部省唱歌として教科書に掲載された楽曲です。身近な鳴く虫たちを聞き分ける楽しさがあり、理科・生活科の学習ともつながります。

夜の観察会や秋の自然学習の前後に歌うと、音への関心が高まりやすいです。

童謡「とんぼのめがね」

戦後にラジオ番組で広まり、明るいメロディとやさしい言葉で親しまれてきました。視界や色のイメージが楽しく広がる作品です。

運動会シーズンの合唱や、体を動かす手遊びの導入にも取り入れやすい一曲です。

童謡・唱歌「村祭」

明治末の教科書に収められた唱歌で、祭囃子の活気をリズミカルに描きます。地域の秋祭りの情景を思い浮かべやすい内容です。

太鼓や笛の簡易リズムを取り入れると、学芸会や校内発表でも映えます。

おかあさんといっしょ「ドコノコノキノコ」

2010年9月の「月の歌」として登場した一曲です。ユニークな歌詞とクセになる旋律で、幼児番組から広く浸透しました。

秋の食育やキノコをテーマにした活動と好相性で、踊りや振り付けを合わせても楽しめます。