ちょっと懐かしい秋のラブソング

冷たい風に心が澄む季節です。

この数日の冷え込みで、街の色も気持ちも秋らしく深まりました。夜道の帰り道や黄昏どきに似合う、少し切なくて、そっと背中を押してくれる“秋のラブソング”を10曲選びました。受験や就活、部活の一区切りに聴けば、落ち込んだ時にも元気が出る、小さな灯りになるはずです。

竹内まりや「駅」

1987年、アルバム『REQUEST』でセルフカバーとして収録された名曲です。秋の夜道やホームの風景に寄り添い、再会の余韻を静かに映し出します。

冷たい空気の中で歩幅をゆるめたい夜に。大人の切なさが胸の温度を少しだけ上げてくれます。

中森明菜「セカンド・ラブ」

1982年リリース。静かなメロディに初々しい痛みがにじむバラードです。秋の夕暮れにふと立ち止まる気持ちをやさしく受け止めます。

人混みから離れた帰り道に聴くと、思い出が柔らかくほどけていきます。

中島みゆき「糸」

1992年に発表され、その後多くのカバーでも親しまれてきたスタンダードです。秋の静けさと人生のつながりを重ねて味わえます。

心の整理をしたい夜に。深呼吸のように、穏やかなあたたかさが戻ってきます。

ポルノグラフィティ「サウダージ」

2000年リリース。海風の哀愁と“恋の残り香”を描くミディアム。夏から秋へ移る気配を、少しビターに彩ります。

黄昏の車窓や、思い出の道を歩くときに。胸の奥で静かに波が寄せては返します。

宇多田ヒカル「First Love」

1999年、ドラマ主題歌としても知られるバラードです。澄み渡るボーカルが、冷たい夜気と初恋の輪郭を鮮やかに呼び戻します。

静かな部屋で一人になったとき、時間の流れをやさしく遡らせてくれます。

スピッツ「楓」

1998年リリース。色づく並木道の景色に似合う、ノスタルジックで澄んだメロディが魅力です。

週末の散歩や、考え事を整えたい黄昏どきに。やさしい余韻が長く残ります。

福山雅治「Squall」

1999年リリース。雨上がりの切なさを綴る“ラブ・バラード”の代表曲です。肌寒い風に寄り添う温度感が心地よいです。

少し遠回りして帰りたくなる夜、静かな街の灯りと相性抜群です。

DREAMS COME TRUE「やさしいキスをして」

2004年、ドラマ主題歌として多くの人に届いたラブソングです。言葉数を抑えた情感が、秋の夜にしっとり馴染みます。

一日の終わりに灯りを落として。そっと背中を押してくれる応援ソングでもあります。

aiko「カブトムシ」

1999年リリース。胸の高鳴りと不器用さを丁寧に描いたラブソングで、澄んだ秋の夜気に映えます。

帰り道や静かなカフェで聴くと、気持ちの輪郭がやさしく整います。

back number「ヒロイン」

2015年、JR SKISKIのCMソングとしても知られる一曲です。冬の気配が混じる季節に、臆病な恋心をそっと照らします。

冷たい風のホームで、マフラーを直しながら。少しだけ前を向ける温もりがあります。

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