歌:鳥羽一郎
作詞:山田孝雄
作曲:山田年秋
使い古した 情けが通う
ここはどぶ板 横丁さ
ふらり訪ねて 来る人は
けして身分を 明かさない
今じゃにぎわい 花通り
〈セリフ〉
こんな私に、まさか、俺の会社へ 来ないかって…。
好きに包丁を 作って みないかって…。
"つるさん" もしかして あなたは…。
つるがあなたで 私がかめで
続く名前も わからない
知らぬ同士が 手を握り
じっと目をみて 酒をつぐ
胸につかえた ありがとう
〈セリフ〉
鉄をたたいて、また焼きを入れ、何度も何度もたたいて
一本の包丁が出来上るんです。
日本一の料理人に、いい切れ味だって、言わせたくってねえ。
がんじ搦(がら)めの 浮世の縛り
こころひとつで 血が通う
落ちて見上げる すり鉢の
底に広がる 青い空
人という字が 支え合う
〈セリフ〉
大変です。包丁が欲しいってメールがいっぱいです。
在庫が足りません。機械を入れましょう。
でも最後の刃づけだけは 私がやりましょう。
そ、そんな 私を社長になんて…。
つるさん 冗談が過ぎますよ、社長だなんて…。
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