歌:童謡・唱歌
作詞:東 くめ
作曲:滝 廉太郎
もういくつねると おしょうがつ
おしょうがつには たこあげて
こまをまわして あそびましょう
はやくこいこい おしょうがつ
もういくつねると おしょうがつ
おしょうがつには まりついて
おいばねついて あそびましょう
はやくこいこい おしょうがつ
1901年(明治34年)に東くめの作詞で発表になった「お正月」は現在でも特に難しい言葉は使われていませんが、たこ(凧)、こま(独楽)、まり(毬)、おいばね(追羽根)など現在の子供たちはあまり遊ばなくなってしまったお正月の遊具を写真でご紹介します。
たこ(凧)、形は様々で地域によっても変わるようです。昭和三、四十年代には、お正月になるとやっこ凧も駄菓子屋で売っていましたが、やっこ凧は揚げるのがとても難しく、上手く揚げると子供たちの中で一目置かれるようになりました。
こま(独楽・コマ)も、凧と同じように地域によって形が大きく異なります。お正月に遊ばれるのは、ひもを使って回す独楽が多く、関東ではベーゴマと呼ばれる鋳物で作られた金属製の独楽が主流のようです。地域によっては、木製の本体に、金属製の心棒と輪をつけたものもあります。
まり(毬)、明治初期の頃までは写真のように芯にぜんまい綿などをまいた上に美しい糸で模様を付けて巻いた「手毬」が一般的だったようですが、明治の中頃にゴム製のまりが出現し、ゴムまりはよく弾むことから手でつく(地面に弾ませる)遊び方がしやすくなったとのことで、「お正月」で歌われている「まり」はゴム製のものだったのかもしれません。
おいばね(追羽根)、写真のような羽子板と羽根を使った「バドミントン」のような遊びで、二人が向かい合って対戦する遊び方を「追羽根」と呼んでいました。羽子板は木製で、羽根にはムクロジという植物の固い種が付けられているため、羽根を打つと「カン」と音が響くのが楽しみのひとつでもありました。バドミントンと異なり、羽子板にも羽根にも弾力性は無く、上手く打たないと羽根が飛ばないことから、幼児や低学年児童にはやや難しいかもしれません。
歌唱用の楽譜では、へ長調、4/4(4分の4拍子)、テンポは♩=100~120程度とされているものが多いようです。
へ長調の時の歌い出しの音はファ(F4=一点へ)で音域は、ド~ド、C4~C5(一点ハ~二点ハ)で、幼児の音域が2~3歳でド~ソ、5~6歳で約1オクターブと言われている(個人差はあります)ことから、幼稚園・保育園から小学校低学年くらいの年齢で十分に歌える音域だと言えます。
冬に人気が集まる童謡・唱歌のうち、特に12月1月頃にアクセス回数が急増する歌詞を集めてみました。
子供向けの歌、旧文部省が教科のひとつ唱歌(現在の音楽)で指導するために選んだ歌曲などの他、主に子供向けに作られた歌など、J-Lyricでは広義に童謡として収録しています。
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