歌:松任谷由実
作詞:荒井由実 作曲:荒井由実
悲しいことがあると 開く皮の表紙
卒業写真のあの人は やさしい目をしてる
町でみかけたとき 何も言えなかった
卒業写真の面影が そのままだったから
人ごみに流されて 変わってゆく私を
あなたはときどき 遠くでしかって
話しかけるように ゆれる柳の下を
通った道さえ今はもう 電車から見るだけ
あの頃の生き方を あなたは忘れないで
あなたは私の 青春そのもの
人ごみに流されて 変わってゆく私を
あなたはときどき 遠くでしかって
あなたは私の 青春そのもの
「卒業写真」は、1975年6月20日に発売された荒井由実(現・松任谷由実)の3枚目のアルバム『COBALT HOUR』に収録された、日本を代表するバラードです。本楽曲は、卒業式の光景を描く一般的な卒業ソングとは一線を画し、「卒業後に再確認する自己の変節」という内省的なテーマを扱っています。人混みに紛れて変わっていく自分と、卒業写真の中で当時のままの輝きを放ち続ける「あなた」。その対比を通して語られる「あなたは私の青春そのもの」というフレーズは、聴く者それぞれの青春時代を呼び起こす強い普遍性を持っています。当初はハイ・ファイ・セットへの提供曲として制作され、1975年2月に彼らのデビューシングルとして発売されましたが、同年6月に荒井自身もセルフカバーとして発表。以来、合唱曲や数多くのアーティストによるカバー、CMソングへの起用などを通じて、2026年の今日に至るまで「春の情景」を象徴する不朽のアンセムとして愛され続けています。

秋のはじまり、涙に効く歌。
2020年代から80年代、そしてそれ以前まで。別れや出会い、受験・部活・就活の節目や、落ち込んだ時の心にそっと寄り添う“泣けるうた”を、J-POPの定番から厳選しました。しみじみと胸に沁み、明日へ背中を押す12曲です。
1972年に「返事はいらない」でデビュー。1970年代に「荒井由実」として活動し、結婚後は「松任谷由実」として、日本の音楽シーンにおいて半世紀以上にわたりトップランナーとして君臨し続けている。「卒業写真」「ひこうき雲」「やさしさに包まれたなら」「春よ、来い」など、教科書にも掲載されるほど国民的な名曲を数多く創出。2026年現在も、その洗練されたメロディセンスと鋭い観察眼に基づいた歌詞は、シティ・ポップの先駆者として世界的な再評価を受けており、日本のポップカルチャーにおける生ける伝説となっている。
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