歌:バズマザーズ
作詞:山田亮一
作曲:山田亮一
街角で黒髪の女子を見ると想い出すあの頃
一目逢って瞬く間、桃色の矢が刺さる
モダンバレリーナと
貞操と清潔の谷間に薄情を埋めて
白目剥いて四つん這って色に溺れる
あの日、モダンバレリーナと
あの娘の匂いだと想っていたものは、
市販のシャンプーの匂い
アレの匂いだと想っていたものは、俺の涎の臭い、
或いは君の白けきった横顔で告げるさよならの匂い
世界中の明かりを消すと 本能が零れて
零コンマ数ミリが歯痒い夜
あの日、モダンバレリーナと
面影は時にヒル状と成って、頭を這いずる
愛なんて、寂寞感に巣を作る
色欲みたいなもんさ、と想っていた
あの日の俺じゃあ解らないんだ あの娘の涙は
桜の下で「さよなら」と、少し大人びて君。
口付けても彼女は魚の眼さ
あの日、モダンバレリーナと最期の恋をしていた
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